ベンチュラ郡沖で有毒廃棄物を海洋投棄した漁船船長に1万7,000ドルの罰金刑(4/22)

【ベンチュラ郡21日】商業漁船の船長がこのほど、ベンチュラ港の沿岸の水域に有毒廃棄物を不法投棄した疑いで、ベンチュラ郡地方検事局から約1万7,000ドルの罰金を科せられた。

 検事局によると、罰金を科せられたのは、「McHenry Fisheries, Inc.」を所有・経営するウィリアム・ポーター・マクヘンリー氏で、67フィートの商業漁船「Sea Pearl」を運航。2024年12月6日に同漁船に、「スティックウォーター」と呼ばれる廃棄物を海に投棄することを許可した。

 「スティックウォーター」とは、海を汚染し海洋生物に害を与える可能性のある廃棄物のこと。検察によると、スティックウォーターはイカ漁の副産物で、イカが地引網で捕獲され船の魚倉に入れられた後に死ぬと、アンモニアを大量に含むインクを放出し、これが水を黒く有毒に変え、有害な物質を作り出す。この排水は、少なくとも3海里沖合に放流する必要がある。

 同局は、Sea Pearl号が スティックウォーターを放水しながら沖に向かい、州水域境界線を越えることなく岸に引き返すのを目撃。カリフォルニア州魚類野生生物局の監視員が船に乗り込み検査した結果、不法投棄が確認された。

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