【ロサンゼルス16日】約26,000人が参加して16日に開催された「第40回ロサンゼルス・マラソン」で、マット・リヒトマン選手が、1994年以来アメリカ人として初の優勝を果たした。タイムは2時間7分56秒。昨年秋の「ツインシティーズ・マラソン」で2時間10分47秒の4位でデビューして以来、2度目のマラソン参加で勝利を達成した。
リヒトマンさんはイリノイ州エルバーン出身で、モンタナ州立大学のクロスカントリーチーム所属時、3年生の時に2022-23年のオールアメリカの栄誉に輝いた。ゴールしたリヒトマンさんは、「今日はとてもいいフィーリングで臨んだ。参加者らは素晴らしいグループで、彼らと一緒にレースをすることができ、最終的にトップでゴールできて本当に嬉しかった」と話した。
1994年大会ではアメリカのポール・ピルキントン選手が2時間12分13秒で優勝している。
女子はエチオピアのテジネシュ・ゲビサ・トゥル選手が2時間30分16秒で優勝し、ケニアのアントニーナ・クワンバイ選手が2時間30分19秒で2位に入った。
この日のマラソンは気温40度前後と肌寒い中でスタート。しかし徐々に気温が上がり、60度~70度まで上昇した。距離26.2マイルのルートは、ドジャー・スタジアム、チャイナタウン、ロサンゼルスのダウンタウン、エコ・パーク、タイ・タウン、リトル・アルメニア、ハリウッド、ウェスト・ハリウッド、ビバリーヒルズ、センチュリー・シティ、ウェストウッド、ブレントウッドといった象徴的なエリアを通り、ウェストウッドを通ってセンチュリー・シティに戻り、サンタモニカ大通りがゴールとなった。
ランナーの中には、壊滅的な山火事「イートン・ファイヤー」で家を失ったシングルマザーのビクトリア・バレラさんもいた。昨年10月からこの瞬間を待ち望んでいたというバレラさんは、「走る理由や目的を確認し常にそれを最優先に捉え臨んだ。とても刺激的な挑戦だった」と話した。