【ロサンゼルス27日】ロサンゼルスで発生した大規模火災の原因究明が行われる中、サザン・カリフォルニア・エジソン(SCE)社は27日、「イートン・ファイヤー」の発火地点と思われる場所から少なくとも5マイル離れた送電線に断層が発見されたと発表した。
27日にカリフォルニア公益事業委員会(CPUC)に提出された新しい書類によると、SCE社は、イーグルロック変電所とグールド変電所の間の線路で断層が検出されたことを発見した。グールド変電所は予想発火地域から「5サーキットマイル」離れており、イーグルロック変電所は「12サーキットマイル」離れている。
CPUCの報告書の中で、SCE社はイーグルロック-グールド断層が同社のシステムに「瞬間的に予想範囲内での電流の増加」を引き起こしたと述べた。同社の移行システムはネットワーク化されていることから、電流の増加はイートン火災の発生地域近くの2つの送電塔に接続された4つの通電線で検出されたと説明した。しかし、それは「これらの回路の設計限界と動作基準の範囲内にとどまり、意図したように、これらの線路のシステム保護を作動させなかった」と述べた。
12日にCPUCに送られた事故報告書の中で、SCE社は、「火災が報告された開始時刻の1時間以上後まで、停電や電気関連または操作上の異常はなかった」と述べ、自社の設備が火災を起こしたという主張に異議を唱えている。
報告書ではまた、SCE社は、イートン・キャニオンの電力タワーの近くで発見された金属類などを収集したと述べており、今後のさらなる調査の行方が注目されている。