LA第14区市議選、フラド候補がレオン氏破り当選 2年前の人種差別発言が致命傷に(11/11)

【ロサンゼルス11日】5日に実施された選挙では、リトル東京を含む第14区を管轄する市議選挙も行われ、2020年から同区の市議を務めてきた現職のケビン・デ・レオン氏が弁護士のイサベル・フラド候補に敗れた。2022年に公になったレオン氏らによる市議会の人種差別発言騒動が落選の要因になった。

 レオン氏は、2021年10月に行われたロサンゼルス市の区割りプロセスに関する会話の中で人種差別発言をし、翌年10月その録音が公になったことから辞任勧告を受けたが、勧告を退け市議を続けていた。この人種差別発言騒動では、発言の中心だったヌーリー・マルチネス市議会議長と、LA郡労働組合連合会のロン・ヘレラ会長が録音が公開された直後に辞職した。

 フラド候補に13%近くリードされた8日夜、レオン氏は敗北宣言を行い、フラド候補の健闘をたたえた。

 イサベル・フラド氏は、ハイランドパークで生まれ育ったテナント権弁護士で、フィリピン系アメリカ人。ラテン系が多く住む第14区でラテン系以外の市議が誕生するのは1985年以来となる。予備選挙では、カリフォルニア州下院議員のウェンディ・カディヨとミゲル・サンティアゴ両候補を破りトップの支持を得て本選へ進んだ。

 

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