【ロサンゼルス4日】カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は4日、ノーウォーク市がホームレス・シェルターの設置を禁じる条例を可決したことを受けて同市を提訴した。
ノーウォーク市は8月、緊急シェルター、特定のビジネス、支援住宅の設置を禁じるモラトリアムを制定し、その2カ月後にはこの措置をさらに10カ月延長した。この条例が可決された翌日、カリフォルニア州住宅地域開発局はノーウォーク市の指導者たちに、この禁止令は住宅危機法を含むいくつかの州法に違反していると警告し、9月23日までに撤廃するよう言い渡した。
ノーウォーク市当局はこの撤廃の求めに応じず、ニューサム知事は10月、ホームレス・シェルター禁止令を受けて同市が州の住宅・ホームレス対策基金を受ける資格がなくなったと発言し、提訴をほのめかしていた。
知事オフィスによると、ノーウォーク市は過去5年間で、ホームレス問題の解決に向けた住宅設置やその他のリソースに2,900万ドル近くを州当局から授与されている。しかし、同市は十分な住宅を提供するという州の目標を達成できておらず、州が割り当てた住宅戸数のわずか3.5%しかホームレス用住居の許可証を発行していないという。
ロブ・ボンタ司法長官は、「カリフォルニア州のすべての市と郡には、ホームレス危機を解決する法的義務がある。私たちは、住宅を承認・不承認する権限を持つすべての人が、その義務を真剣に果たすよう求める」と述べた。