【ロサンゼルス22日】カリフォルニア州のニューサム知事は22日、すべてのプラスチック製レジ袋の使用を2026年から禁止する法案に署名した。
カリフォルニア州では10年前、スーパーなどでの薄いプラスチック製レジ袋の使用が禁じられたが、買い物客には、”再利用可能”や”リサイクルできる”とうたった厚手のプラスチック製レジ袋を購入する選択肢が与えられていた。
同新法案を支持したキャサリン・ブレイクスピアー上院議員は、厚手のプラスチック製レジ袋であっても再利用やリサイクルが十分にされていない現状を指摘。2004年に一人当たり年間8ポンド(3.6キログラム)だったレジ袋のゴミの量が、2021年には年間11ポンド(5キログラム)に増加したという州の調査結果をあげた。
新法案では、2026年からすべてのプラスチック製レジ袋の使用が禁じられ、マイバッグを持参しない買い物客は、紙袋の購入を希望するかどうか尋ねられることになる。
「California Public Interest Research Group」は、レジ袋が環境汚染を引き起こし、飲料水を汚染し、健康を脅かすマイクロプラスチックに分解されていると警鐘を鳴らした。
環境擁護団体「Environment America Research & Policy Center」によると、米国では、カリフォルニア州を含む12の州ですでに州規模のジ袋禁止法が施行されている。また、28州にまたがる数百の都市が、独自のレジ袋禁止条例を設けている。
環境保護を訴える非営利団体「Oceana」のクリスティ・リービット氏は新法案署名を受け、「カリフォルニア州が世界的なプラスチック汚染の危機に取り組むリーダーになる」とたたえた。
ニューサム知事は、サンフランシスコ市長だった2007年に、全米初のレジ袋禁止令に署名した。