非暴力の911通報に対応するメンタルヘルス・チーム、ロサンゼルスで活動拡大(8/27)

【ロサンゼルス26日】ロサンゼルスで、ホームレス問題に関連した非暴力の911通報に対応するため、メンタルヘルス・ワーカーを導入するプログラムが、最もニーズが高いとされるロサンゼルス一帯で拡大している。

 これは、2022年に開始された「CIRCLE(Crisis and Incident Response through Community-led Engagement)プログラム」で、武装した警察官の代わりに、精神保健福祉士やホームレス問題の経験者らを派遣し、ホームレスに援助や支援を提供する内容。プログラムは最初ハリウッドとベニスで始まり、ロサンゼルスのダウンタウン、リンカーン・ハイツ、サウス・ロサンゼルス、ノースイースト・バレー、ハーバー・エリアに拡大した。

 このプログラムでは、80人のスタッフが24時間交代で、徘徊、安否確認、騒音騒ぎ、薬物乱用、強制わいせつなど、ホームレスに関する911番通報に対応している。

 カレン・バス市長は26日、このプログラムをウェスト・ロサンゼルスのマンチェスター・スクエア、オークウッド、マービスタ、パームス、プラヤ・ビスタ、プラヤ・デル・レイ、ウェストチェスター、ドックワイラー・ビーチに拡大することを発表。「メンタルヘルスに危機がある人に早期に対処できれば、その人が暴力的になったり、誰かを傷つけたりして、警察を呼ばなければならないほど悪化するのを防ぐことができる」と語った。

 「CIRCLE」への通報件数は昨年1年間で1万4,000件を超えた。 バス市長によれば、このプログラムのおかげで、武装した警察官がその他の深刻な犯罪への対応に専念できるようになったという。

 

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