初の市販避妊ピル「Opill」全米の薬局で販売スタート FDAが昨夏承認(3/4)

【ロサンゼルス4日】米国で初めてとなる処方せんなしの一般避妊薬「Opill」が今月末、全国の薬局や店舗、オンラインショップで販売される。

 「Opill」は、米食品医薬品局(FDA)が昨年7月に、全年齢を対象とした一般用医薬品として承認し、米国で初めて処方せんなしで販売される日用避妊薬として認可された。

 製造元の「Perrigo」によると、その値段は1カ月分が$19.99、3カ月分が$49.99、6カ月分が $89.99。現在、一部のオンライン小売店で予約注文が可能になっている。

 「Perrigo」社は、今後数週間のうちに、資格のある低所得の保険未加入者が低額または無料で同製品を入手できるよう、費用援助プログラムを提供する予定だという。

 処方薬として1973年に初めてFDAに承認された「Opill」は、2014年に「Perrigo」の子会社である「HRA Pharma」が「Pfizer」から販売権を取得。アトランタ拠点の産婦人科医で、FDAの承認プロセスで「Perrigo」の有給コンサルタントを務めたメリッサ・J・コットケ博士はニュースリリースで、「黄体ホルモンのみの同ピルは、何十年もの間、避妊薬として信頼されてきたが、避妊薬の処方せん入手は多くの人にとって不必要な障壁となっている」と述べた。

 アイルランドのダブリンとミシガン州グランドラピッズに本社を置く消費者製品会社によると、この製品は指示通りに服用すれば98%の効果があるという。FDAによれば、米国では毎年610万件の妊娠が報告されており、このほぼ半数が意図しない妊娠だという。

https://opill.com

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