【ロサンゼルス30日】カリフォルニア州全土で今月21日から27日まで実施された人身売買撲滅への特別捜査で、539人が逮捕されたことがわかった。
毎年1月を「人身売買啓発月間」として行われているこの特別捜査「Operation Reclaim and Rebuild」は今年で10回目となり、95以上の連邦、州、地元の法執行機関が参加した。
ロサンゼルス・ダウンタウンで30日に行われた会見で、ロバート・ルナ・シェリフ局長がこの捜査の結果を発表。それによると、全体で539人が逮捕され、そのうち40人が性的人身売買の取引を行なっていた容疑者、271人が人身売買を利用した容疑者だった。ロサンゼルス郡で何人が逮捕されたかは不明。
捜査ではまた、14歳の少女を含む54人の成人と11人の未成年が保護された。
ルナ局長は、ロサンゼルス郡で行われた具体的な捜査について言及。捜査班がポモナのHolt Aveでおとり捜査を行ない、12人の男を売春勧誘の容疑で逮捕したもので、うち2人は性犯罪者として登録されていた。また、サンディエゴ郡では、17歳の少女がエルカホンのパークウェイ・プラザ・モールで男に声をかけられ、「「モデルになるべきだ」と言われ、電話番号の書かれた名刺を渡された話を紹介。少女がその電話番号にかけたところ「ホテルで男たちとデートセックスをする」と誘われ、これを知った母親が警察に通報した。この容疑者は未成年者の人身売買などの疑いで逮捕された。