【ロサンゼルス17日】Mount Baldyで14日に、ハイキングをしていた75歳の男性がシュガーローフ・ピークの崖から転落し死亡する事故が起きた。
死亡したのはレイモンド・コペッキー氏で、同氏名義のウェブサイトには、数年前にシュガーローフ・ピークの先端に立つ姿や、近くでロッククライミングをする様子などが残されていた。
この地域で活動する捜索救助隊によると、この地域は普通のハイキングエリアではなく、経験豊富なハイカーにとっても危険だという。
この救助隊は、コペッキー氏の遺体を回収した際、険しい地形がハイキングするにはあまりに危険だったため、一晩キャンプする必要があった。
ウェストバレー捜索救助隊は2019年、Mount Baldyでハイキング中に死亡したスリー・モカパティ氏を捜索中、ベテラン隊員のティム・ステープルズ氏が転落死する悲劇も経験。2022年には、俳優で登山家のジュリアン・サンズ氏をはじめとする数人がこの山でハイキング中に死亡した。
郡が実施する何十回もの救助活動には、何百万ドルもの税金が使われている。サンバーナーディーノ郡シェリフ局は、特にトレイルが凍結する冬場など、危険な状況になった場合は山を閉鎖するよう米国森林局に働きかけたが、許可プロセスの制定に法律の壁が立ちはだかり、失敗に終わった。
ウェストバレー捜索救助チームのエリック・ヴェテレ隊長は、「少しでも危険だと思ったら、引き返す決断を下して」と呼びかけた。