【ロサンゼルス13日】エンシノの住宅街のゴミ箱から8日朝に遺体の一部が見つかった事件で、ハリウッドで影響力のあるエージェントの一人、サム・ハスケル氏の息子のサミュエル・ボンド・ハスケル容疑者が逮捕され、13日に妻と義理の両親の失踪に関与しているとして、3件の殺人罪で起訴された。
ハスケル被告は7日、日雇い労働者に500ドルを支払いターザナの自宅から遺体の一部が入った袋を取り出すよう命じたが失敗し、その後、エンシノにある自身のテスラの後部から遺体を遺棄するところが防犯ビデオに撮られていた。労働者らによると、ハスケル容疑者が袋の中身は石ころだと言ったが、トラックに運ぶ途中で遺体であることを確認したため廃棄を断り、警察に通報した。
ロサンゼルス市警の捜査当局によれば、これらの遺体はハスケル被告の妻のものである可能性が高い。義理の両親は二人とも行方不明のままとなっている。週末に行われたターザナの容疑者宅の家宅捜査などから、死体遺棄の証拠が見つかったという。
記録によると、ハスケル被告はウィリアム・モリス社の元副社長でテレビ部門の世界的責任者であったサム・ハスケル氏の息子で、ハスケル氏は多くのAリストスターの代理人を務め、現在もドリー・パートンの特集番組を制作したマグノリア・ヒル・プロダクションズの代表として名を連ねている。
ハスケル被告は保釈金なしで勾留中。裁判記録によると、2008年12月、ハスケル被告は凶器による2件の暴行で逮捕・起訴され、2010年に暴行罪の不抗争を認め保護観察処分となっていた。