タスティンの歴史的格納庫が焼失、煙注意報を発令(11/8)

【オレンジ郡8日】第二次世界大戦時代の歴史的な格納庫がありオレンジ郡のランドマークだった旧タスティン空軍基地で7日未明に火災が発生し、北側の格納庫「 Hangar 1」が消失した。火は数日間燃え続ける見通して、南岸大気管理局(South Coast Air Quality Management District)は8日朝、煙害への注意を呼びかける「smoke advisory」を出し、屋外での運動などを控えるようアドバイスした。

 格納庫は木造で7日朝にはすでに建物の約半分を焼き尽くし、消防士が駆けつけたものの、倒壊の危険性があったことから消火活動が限られた。

 焼けた飛行船格納庫は17階建てビルに相当する高さで、長さ1,000フィート、幅300フィート。世界最大級の木造建築物として、国家歴史登録財に指定されていた。第二次世界大戦以来、タスティンのWarner Avenueにあり、飛行船や最終的にはヘリコプターの艦隊の本拠地となっていた。格納庫の使用は1999年に廃止された。この土地はまだ米海軍の所有であり、火災の調査は最終的には軍に引き渡される予定だという。

 この歴史的な格納庫の一部は、「JAG」「Xファイル」「オースティン・パワーズ」「パール・ハーバー」「スタートレック」などのテレビや映画にも登場している。

 ランドマークの焼失にショックを受けている地元住民も多く、炎を見てカリフォルニア大学アーバイン校の寮から駆けつけたというタスティン出身の男性は、「納庫が燃えてしまったのは悲劇。歴史の一部が失われた」と惜しんだ。

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