【ロサンゼルス20日】FDAが新たに発表した献血者スクリーニング・プロセスに関するガイダンスを受け、南カリフォルニア血液バンクでは10月20日(金)より、ゲイおよびバイセクシュアル男性を含む、新たに対象となる献血者を受け入れる。今年初め、FDAは、血液ドナーのスクリーニング・プロセスは、性別や性的指向に関係なく、すべてのドナー候補者に対して同じでなければならないと発表した。
現在、ドナーは、性的指向や性別だけを一律にスクリーニングするのではなく、性行動や最近のパートナー、その他の要因に基づいて、HIVに対する個々のリスクを評価する質問票でスクリーニングしなければならない。
この新しい方針は、カナダと英国で採用されているものと同様で、関係者によれば、これは利用可能なドナーの数を増やすという現在進行中の作業における大きな前進である。
米国をはじめとする多くの国では、1980年代初頭のエイズ流行時に、血液供給によるHIVの蔓延を防ぐ目的で、ゲイやバイセクシュアル男性からの献血を禁止し始めた。
2020年、FDAはCOVID-19の大流行で献血が激減したことを受け、ドナーの範囲を広げ始めた。
何十年もの間、同性愛者の権利団体は、このようなスクリーニング手続きはLGBTQ+コミュニティを差別するものだとして、献血の一律制限に反対してきた。
当局は、この変更によって血液供給に悪影響は出ていないことを確認した。