生徒の性自認を親に通知、義務化は公民権侵害 加州司法長官がチノバレー学校区を提訴(8/29)

【サンバナディーノ郡28日】カリフォルニア州のロブ・ボンタ司法長官は28日、生徒が自身をトランスジェンダーだと認識した場合の保護者への通知を義務付けたチノバレー統一学校区の方針がトランスジェンダーの生徒らの公民権を侵害するとして、同学校区を提訴したと発表した。

 ボンタ司法長官は、この方針の発効を直ちに停止する裁判所命令を求めているとも述べた。

 訴訟では、チノバレー統一学校区のこの方針は、トランスジェンダーや性別不適合の生徒を差別するものであり、性表現、アイデンティティ、性的指向に関係なくすべての生徒に平等な保護を求める州憲法に違反していると主張している。また、この方針は生徒のプライバシー権を侵害しているとも主張している

 これを受けてチノバレー統一学校区側は、「現在、顧問弁護士とともに訴訟とその内容を検討している」と声明で述べた。

 南カリフォルニアの他の学校区でも同様の方針が採用されており、ボンタ司法長官は、それらの学校区もこの訴訟の影響を受けると考えていると述べた。

 チノバレー統一学区の理事会は7月、数百人の保護者を巻き込んだ非常に白熱した会議の中で、性別識別に関する方針について投票を実施。理事会メンバーは、子供がトランスジェンダーであると認識した場合、学校職員が保護者に通知することを義務づける方針に4対1で賛成した。

 

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