日本出身の母親の死を32年間隠し、80万ドル以上の給付金を受け取った男が有罪認める サンディエゴ郡(7/5)

【サンディエゴ郡4日】サンディエゴ郡パウウェイに住むドナルド・フェリックス・ザンパク被告(65)が4日、日本出身の母親の死を32年間隠し、母親に支払われるはずの給付金80万ドル以上を受け取っていたとして、サンディエゴ連邦裁で有罪を認めた。社会保障詐欺とマネーロンダリングの罪で、この詐欺は同地区で最も長く続いた最大規模のものと思われる。

 裁判所の記録によると、ザンパク被告の母親(裁判記録ではS.T.Z.とされている)が1990年のある時期に膵臓がんと診断され、生まれ故郷である日本に引っ越したことに端を発する。その間、南カリフォルニアでザンパク容疑者は自己破産を申請。1990年10月22日に母親が日本で死亡した後、ザンパク被告は東京のアメリカ大使館に母親の死亡を届け出たが、毎月の給付金が母親名義の銀行口座に振り込まれ続けるように、母親の社会保障番号をわざと記入しなかった。

 司法取引によると、ザンパク被告は、パウウェイにある母親の名義の住宅に12万6,000ドルの住宅借り換えローンを組んだが、実際は同被告が所有し管理していたことを認めた。また、母親のソーシャル・セキュリティーと国防総省の遺族給付金を受け取り、母親名義で虚偽の納税申告をして1万2,000ドル以上を受け取った。さらに、母親名義で複数のクレジットカード口座を開設していた。

 社会保障局の特別捜査官が2022年にザンパク被告に接触したとき、母親がまだ生きていて日本に住んでいると主張した。司法取引契約によると、ザンパク被告はパウウェイにある自宅を手放すなど、83万ドル以上の罰金と賠償金を支払うことに同意している。

 次の判決は9月20日に予定されている。

 

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