南加のホテル従業員ら数千人がスト突入 労働条件の改善求め(7/5)

【ロサンゼルス2日】南カリフォルニアのホテル従業員らを代表する労働組合「Unite Here Local 11」のメンバー数千人が2日、労働条件の改善を求めてストライキに突入した。南カリフォルニアのホテル61カ所で、同組合が代表する従業員らとの労働契約が6月30日に満了となっている。

 ストライキは、ロサンゼルス郡とオレンジ郡にある、L.A. Live entertainment districtの「JW Marriott」やサンタモニカの豪華ホテル「Fairmont Miramar」を含むホテルに勤務する料理人、客室係、皿洗い担当者、サーバー、ベルボーイ、フロント係などおよそ1万5,000人に影響を及ぼす。

 「Unite Here Local 11」は、南カリフォルニアとアリゾナ州で接客業に携わる3万2,000人以上を代表する。同組合は4月から新契約に向けた交渉を行っており、生活費の上昇を補うために、組合員の賃上げ(即時に5ドルの時給アップ、3年間毎年3ドルの賃上げなど)を推し進めてきた。

 ロサンゼルス・ダウンタウンにあるホテル「InterContinental」と「Indigo」の従業員500人以上も2日午前6時、ピケサインを持って街頭でのストライキに参加した。ダウンタウンの「DoubleTree by Hilton」「Biltmore」やダナポイントの「 Laguna Cliffs Marriott Resort & Spa」の従業員らもウォークアウトに参加した。

 ストに参加する「InterContinental」の従業員は、「コロナパンデミックで従業員数が削減され人手不足が続く中、ヘルスケアやその他生活にあてる費用も上昇し続けている」と話し、賃上げの必要性を強調した。

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