ドジャースの「Pride Night」で物議 「Sisters of Perpetual Indulgence」の参加に賛否両論(6/16)

【ロサンゼルス16日】ロサンゼルスのドジャー・スタジアムで16日、LGBTQ+への支持を示す今月のプライド月間に合わせて球団が企画した試合前の特別催し「第10回 Pride Night celebration」をめぐり、抗議する人々が試合の数時間前から集まってきており、緊張感が高まっている。

 この催しの一環として、ドラッグクイーンのグループ「Sisters of Perpetual Indulgence」が、人権、多様性、精神的啓発を長年促進してきた功績をたたえコミュニティー賞を受賞することが先に発表されたが、これに対し、フロリダ州選出の上院議員マルコ・ルビオ氏や、カトリック連盟をはじめとするさまざまなカトリック団体から抗議の声が上がった。両者はメジャーリーグのコミッショナーであるロブ・マンフレッドに手紙を書き、ドジャースがこのグループを催しに招待したことを非難した。

 ドジャース側は一時、この苦情に応えて「Sisters of Perpetual Indulgence」を招待しないとしたものの、その後LGBTQ+コミュニティーから激しい反発を受け、改めて「Sisters of Perpetual Indulgence」への催しへの参加を依頼。「Sisters of Perpetual Indulgence」側はこれを受理した。ドジャース側は声明で、「ロサンゼルス・ドジャースは、多様なコミュニティーからの熟考されたフィードバック、ドジャースの組織内での誠実な話し合い、そしてSisters of Perpetual Indulgenceとの寛大な話し合いを経て、Sisters of Perpetual Indulgence、LGBTQ+コミュニティーのメンバー、その友人や家族に心からのお詫びを申し上げたい」と謝罪した。

 「Sisters of Perpetual Indulgence」は、修道女の服装を真似たクィアとトランスによる非営利法人で、1979年にサンフランシスコで創設されて以来、地域社会への奉仕活動、人権、多様性の尊重、精神的啓発の推進に力を注いでいる。サイトには、「私たちは、ユーモアと不遜な機知を駆使して、人間の精神を鎖で縛る偏見、自己満足、罪悪感を暴いている」と書かれており、全ての人の表現の自由を主張している。

 

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