【ロサンゼルス11日】Open AIが開発したChat GPTは、ユーザーが入力した質問に対して、まるで人間のように自然な対話形式でAIが答えるチャットサービスである。2022年11月に公開されてから、回答精度の高さが話題となり、利用者が加速度的に増加しているが、今回それをビジネスにうまく転用した人がいる。
BUJINESS INSIDERが報じたところによると、テキサス州オースティンに住む23歳のランス・ジャンク(Lance Junck)氏は普段はフルタイムでブランド戦略の仕事をしている。2022年11月に初めてChat GPTを使ったとき、その優れた生成力に「圧倒された」という。Chat GPTを誰でも使えるようにしたいと考えたジャンク氏は、オンライン講座でツールの使い方を教えることにした。
2022年12月、オンライン教育のUdemy(ユーデミー)で、「Chat GPTマスタークラス:初心者のための完全ガイド」というクラスを開設した。すると、わずか3ヶ月で世界中から1万5000人以上の受講生が集まった。
BUJINESS INSIDERが、ジャンク氏の売り上げを示すダッシュボードのスクリーンショットを確認したところ、これまでに3万4913ドル(約460万円)の利益を上げていたという。
この講座の料金は20ドルで、初心者向けの講義ビデオが50本含まれており、すべてを視聴するのに7時間以上かかる。ジャンク氏は3週間をかけて撮影した。講座では、まずプロンプトの書き方に始まり、ビジネスマン、学生、プログラマーに合わせたChat GPTの具体的な使い方を説明していく。ジャンク氏によると、講座開設から1週間以内に90人が受講登録をし、それ以来毎日200人から250人の新しい受講生が登録している。Udemyで「Chat GPT」と検索すると、1266件の検索結果がヒットするなかでこの講座がトップに表示される。 Chat GPTから派生した新しいビジネスの動きが注目を集めている。