【ロサンゼルス3日】ロサンゼルス・ダウンタウン(LADT)の「Crypto.com Arena」のそばのFigueroa StreetとPico Boulevardに今月、12の豪華なレストランやバーを備えた2つの高層ホテル「Moxy」と「AC」がオープンする。「Crypto.com Arena」とその隣の「Los Angeles Convention Center」でイベントが催される際にも、宿泊客で賑わうことが期待される。
「Moxy」と「AC」は、「Marriott International」が運営するホテルブランド。「Marriott International」は、「L.A. Live」にある「JW Marriott」と「Ritz-Carlton」、隣接するビルの「Courtyard」「Residence Inn」を運営し、同エリア最大のホテル業者に成長した。CEOのアンソニー・カプアノ氏は、「ロサンゼルス・ダウンタウンに複数のブランドを配置し、レジャー、ビジネス、会議など、人々が旅する目的に合わせた対応を可能にした」と話す。この2つの新たなホテルを合わせ、「Marriott International」は6カ所に3,200室を管理することになる。
かつて荒廃していたこのサウスパーク地区だが、1999年に当時の「Staples Center」が完成したのを皮切りに、2007年にはホテル、オフィスビル、エンターテインメントセンターが完成し、数十億ドルをかけた開発で生まれ変わった。「Marriott International」のホテル開発もその一環で、「L.A. Liveのコンプレックスは都心を一変させた。このダウンタウン地区はかつて、夕方5時を過ぎたら閑散としていた」とカプアノ氏は語る。
マリオットの最新ブランドのひとつとなる「Moxy」は、その名の通り生意気で、楽しい時間と低価格を求める若いゲストにアピールすることを意図しており、客室はアメリカの基準としては狭い。一方、「AC」はスペインの伝統をイメージし、より洗練されたヨーロッパ的な感覚を好む年配のゲストにアピールしている。
ニューヨークとマイアミビーチにホテル「Moxy」を建てた不動産開発業者「Lightstone Group」のミッチェル・ホックバーグ社長は、「Moxyは”気取らず楽しい”ホテル」であると紹介。ロサンゼルスの「Moxy」と「AC」は建設事務所「Gensler」が設計した37階建てで、外観は1万5,000平方フィートの電子掲示板で覆われ、3D効果を投影できる西海岸で最大級の建物となる。
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