LAUSDの被雇用者・教師が火曜から3日間スト 交渉進展なければ休校に(3/16)

【ロサンゼルス16日】ロサンゼルス統一学校区(LAUSD)の被雇用者らによる労働組合「Service Employees International Union Local 99(SEIU)」が16日、労働条件の改善を求め、来週火曜日から3日間のストライキを実施すると発表した。

 15日には、ロサンゼルス市庁舎前に「SEIU」のメンバーら数千人が集まる大規模デモが行われた。教職員組合「United Teachers Los Angeles(UTLA)」のメンバーらも参加し、ストが実施された場合の連帯を表明した。

 ストライキへの突入を発表した「SEIU」には、スクールバスの運転手、カフェテリア従業員、用務員、特別教育アシスタント、その他学校のエッセンシャルワーカーらが加入。パートタイム労働者の賃上げ、人員増、労働時間増を含む新しい労働協約の交渉を行ってきたが、16日までに進展はみられなかった。

 LAUSDのアルベルト・カルバホ教育長は14日、学校区の被雇用者と教職員6万5,000人がストに突入した場合は休校は避けられない可能性を示唆。両サイドによる交渉は17日にも予定されており、注目が集まる。ストが実施された場合、学校区側はその期間中に約60カ所での食料配布、働く親のための託児オプション、生徒の自宅への指導パケットの送付などを行う予定。

 LAUSDの被雇用者らの平均給与は年間約2万5,000ドルで、ほとんどがパートタイム労働者。「SEIU」は、これらが同学校区が十分な労働力を確保できない理由の一つだとしている。

 「SEIU」側は一律30%の賃上げを求めており、「UTLA」は20%の賃上げを要求している。この両組合は、2022ー23年の同区の予備費見込みが49億ドルであることを指摘すると同時に、インフレと住居費の上昇を賃上げ要求の理由に挙げている。「SEIU」と学校区側との交渉は2022年4月から続いているが、大きな前進はみられていない。

 一方学校区側によると、申し出の内容には2021年7月にさかのぼり5%の賃上げ、2022年7月にさかのぼりさらに5%の賃上げ、2023年7月よりさらに5%の賃上げ、さらに2022-23年に4%、2023-24年に5%のボーナスが含まれていた。

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