【ハリウッド7日】第95回アカデミー賞は、今度の日曜日3月12日にハリウッド&ハイランドセンターにあるドルビーシアターでおこなわれる予定だ。日本では、授賞式の様子が3月13日午前7時30分からWOWOWで独占生中継される。
5年ぶりに授賞式でホストを務めるのは、コメディアンで司会者のジミー・キンメル氏。ちなみにジミー・キンメル氏は、作品賞を『ラ・ラ・ランド』(2016)と発表したにも関わらず、実際は『ムーンライト』(2016)だったというハプニングが起きた2017年の授賞式でも司会を務めていた。
前年の主演男優賞受賞者が主演女優賞のプレゼンターを務めるのが恒例となっているが、今年はウィル・スミス氏が出席できない。昨年、『ドリームプラン』でビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹を育てた父リチャードを演じて主演男優賞を獲得するも、妻のヘアスタイルを揶揄されたことに激怒し、オスカー像を受け取る前にプレゼンターを務めたクリス・ロック氏を平手打ち。ウィル・スミス氏は、今後10年間にわたってアカデミー授賞式を含むすべてのイベントへの出席を禁止された。そんなわけで、今年は他の人がその栄誉にあずかることになる。
もっとも注目されている作品は、カンフーとマルチバース(私たちのいる宇宙以外に観測することのできない別の宇宙が存在しているという概念)を融合させた異色作『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(略称『エブエブ』)で、作品賞や監督賞など最多10部門で11ノミネートを獲得している。どの作品がアカデミー賞の各賞に輝くのか、注目が集まる。
ノミネートの作品賞は以下の通り。
▼作品賞
『西部戦線異常なし』
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
『イニシェリン島の精霊』
『エルヴィス』
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
『フェイブルマンズ』
『TAR /ター』
『トップガン マーヴェリック』
『逆転のトライアングル』
『ウーマン・トーキング 私たちの選択』