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北朝鮮金正恩総書記の娘ジュエ氏が電撃的にマスコミに登場している。初めて姿を現したのは去年11月、新型大陸間弾道弾ミサイルの発射実験に夫人の李雪主氏と共に参列した時だった。白いダウンジャケットにポニーテールのあどけなさが残る印象。2度目は一転毛皮の付いた黒のロングコートに巻き髪で大人っぽく変身。3度目は国防省職員のサッカーの試合観戦の際で、黒のシンプルなジャケット姿。共通しているのは、金日成氏、金正日氏のバッジを付けていない点だ。正恩氏の妻李雪主氏や妹の与正氏でも必ず胸に付けるバッジを付けずに許される特別待遇のジュエ氏に対する北朝鮮の報道がこれまた凄い。
1回目は「愛するお子様」、2回目は「尊いお子様」、3回目が「尊敬するお子様」と敬称がグレードアップしている。昔から北朝鮮のロイヤルファミリーと言われる金一族は幼少時代の姿や動向はトップシークレットだった。祖父金正日氏、父親金正恩氏共に10代の頃の言動は全く報道されずまさに極秘だった。10年後になって金正恩氏がスイス留学していたことが判明するくらい。留学先での治安問題、特別待遇などの関係から当然であろう。しかし突然の金正恩総書記の愛娘の顔出し報道には驚きを隠せない。
今後娘ジュエ氏はどのような人生を歩むのか。普通に小学校に通っているのか。中学、高校に入学して真の友人は出来るのだろうか。年頃になれば恋愛もする。惚れられた男子はどうすれば…付き合うことは出来るのか。喧嘩別れしたらその後の男の人生はどうなるのか。学校の担任教師はどう彼女に向き合って行くのだろう。テストの成績が悪い時、ちゃんと注意出来るのか。青春ドラマによくある「クラスの揉め事は全体責任なので全員校庭10周!」なんて時、一緒に走ってくれるのか。登下校には屈強なSPが付くのか。帰り道友達と美味しいパンケーキ屋さんに寄り道出来るのか。大学は北朝鮮の東京大学といわれる金日成総合大学にすんなりと入学するのか、それともスイス留学を選択するのか、そうなると当然各国のマスコミがスクープ写真を撮りにやって来る。
考えただけでも計り知れない人生が待っている。成人になるまで10年はある、その間に父親金正恩総書記は核・ミサイル開発を止め、日米韓と対話を重ね、各国と友好関係を築くことが出来れば、世界中がジュエ氏の成長を奇異な好奇心ではなく温かく見守り、偽名を使わずに金正恩ファミリーとして世界中を回ることが出来る。
日本、韓国、パリ、ロンドン、もちろんアメリカディズニーランドのミッキーマウスも大歓迎してくれる!そんな日が来ると願いたいものだ。
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■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。
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