【ロサンゼルス12日】ベニスで最も長い期間存在していた最大規模のホームレス野営地がこのほど、ロサンゼルス市のホームレス対策事業の一環として撤去された。ここで路上生活をしていた約100人が住宅に入居した。
現場はベニスのローズアベニューとハンプトンドライブ沿いの空き歩道で、数週間かけて撤去作業が行われていた。
このホームレス野営地周辺では犯罪が多発しており、周辺ビジネスにも影響を及ぼしていた。レストランを経営するジェイソン・ネローニさんは、「ピザ釜やパンを盗まれた。強盗に襲われてバットを振り回され、ダイニングルームで排泄されたこともある」とその体験を語る。
野営地の撤去は、ホームレス問題への取り組みを約束したロサンゼルスのカレン・バス新市長と、ベニス管轄のトレーシー・パーク新市議、非営利団体「St. Joseph Center」が協力して実施された。
近所に住むジョン・ドーリングさんは、「簡単に解決できる問題ではないが、有言実行の取り組みは良いこと」と話した。