【ニューヨーク9日】ニューヨーク州のキャシー・ホークル州知事は、12月31日、人間の遺体を堆肥化することを承認した。これによりニューヨーク州は、アメリカで「遺体堆肥化」を合法とする6番目の州とな
った。カリフォルニア州では、すでに昨年9月に認可されている(開始は2027年予定)。
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家庭から出た生ごみや落ち葉、植物などをコンポストのボックスに入れて微生物の働きで発酵・分解して堆肥にすることをコンポストというが、これを人間の遺体においても応用していくこの新しい遺体処理方法は、埋葬や土葬に代わる環境に優しい方法と考えられている。
遺体堆肥化は「自然有機還元」とも呼ばれており、遺体を容器に入れて数週間かけて腐敗させていく。密閉された容器には、木屑や藁などが入れられ、微生物の働きで徐々に遺体が分解されていくそうだ。約1ヶ月後、土となった遺体は加熱処理をして伝染病菌を死滅させ、遺族や
大切な人に贈られる。この土は、花や野菜、樹木の植え付けに利用できるという。
シアトルの遺体堆肥化の会社のKatrina Spade社長は「火葬は石油を使いますし、土葬にはたくさんの土が必要です。でも堆肥葬であれば土に還るだけ。庭の木や植物に生まれ変わることができます」と話している。
また遺体堆肥化は、火葬や埋葬に比べ、二酸化炭素の排出を1トン節
約できるそうだ。遺体堆肥化の推進者は、環境に優しいだけでなく、墓地用の土地が限られている都市部では、より現実的な選択肢であるとも主張している。
アメリカで初めてこれを承認した州はワシントン州(2019年)で、カリフォルニア州、ニューヨーク州のほかに、コロラド州、オレゴン州、バーモント州が承認している。デラウェア州、ハワイ州、メイン州も現在合法化に向けて動き出しており、ここ3年で一気に広がりを見せて
いる。これが全米で主流になっていくか、注目である。
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