【ロサンゼルス4日】米運輸保安局(TSA)はこのほど2022年を振り返り、全米の空港の荷物検査場で奇妙な物が押収される機会が多い年だったと報告。そのトップ10を発表した。
10位『松葉づえの中に現金』:テキサス州エルパソ国際空港で、土などで汚れた現金が詰まったペアの松葉づえが押収された。
9位『手荷物から不活性手榴弾』:7月29日、乗客の機内持ち込み用カバンの中から手榴弾が発見され、ウィスコンシン州ミルウォーキー郡保安官事務所の爆弾処理班に連絡された。手榴弾は不活性で、持ち主によると航空ショーで購入したものであることが判明。
8位『手荷物に牛追い棒3本』:9月14日、ワシントンのダレス国際空港で、乗客の機内持ち込み用ギターケースの中に牛追い用の棒が3本詰められているのが発見された。持ち主は、牛追い棒が機内持ち込み禁止であることを知らず、預け入れ荷物に詰め直された。
7位『プレステ内に拳銃』:ジョージア州ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港で12月14日、プレイステーションのゲーム機内に隠されていた拳銃が発見された。このゲーム機をX線で検査した際、コンピュータ部品の塊が見えなかったことからフラグが立った。
6位『シュシュの中から薬物』:アイダホ州ボイシ空港で、髪留め具「シュシュ」の中に隠された薬物が発見された。いつ発見されたかは不明。
5位『ノートパソコンにナイフ』:バージニア州リッチモンド国際空港で11月15日、ノートパソコン内部に隠された両刃ナイフがX線検査で発見された。
4位『医療用スリングに拳銃』:ニューヨーク州フレデリック・ダグラス・グレーター・ロチェスター国際空港でセキュリティを通過した男性が、使用していた医療用スリングの中に装填した9mm拳銃を所持し、地元警察に拘束された。男性は、拳銃を持っていたことを忘れていたと供述している。
3位『ピーナツバターまみれの拳銃』:ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港で12月22日、TSA職員が乗客が所持していたピーナツバターの瓶2個を検査すると、中から分解された拳銃の部品が見つかった。部品はプラスチックに包まれており、弾薬が装填されたマガジンが含まれていたという。TSAは、適切な許可証があり銃が適切に梱包されていれば、預け入れ荷物としての銃器の輸送は可能であると指摘した。
2位『丸ごとチキンから拳銃』:フロリダ州フォートローダーデール・ハリウッド国際空港で11月7日、生の丸ごとチキンが押収され、その中から包装された拳銃が発見された。
1位『ハロウィーン用菓子からフェンタニル』:ロサンゼルス国際空港でハロウィーン前の10月19日、キャンディの箱やバッグの中に約1万2,000錠のフェンタニルが隠されているのが発見され、ロサンゼルス郡シェリフ局麻薬班に連絡された。発見時、持ち主は逃走したが、後に拘束された。
民間航空機の機内には、レプリカを含めいかなる種類の武器も持ち込むことが禁じられている。TSAの職員は、主に飛行機の安全を脅かすものを押収の対象にしているが、違法薬物や密輸品を発見した場合は地元当局に報告することになっている。