LA初の女性市長、バス氏が就任 初日にホームレス問題で非常事態を宣言へ(12/12)

【ロサンゼルス11日】ロサンゼルスのカレン・バス市長(69)の就任式が11日、ダウンタウンのマイクロソフト・シアターで盛大に開催された。バス市長は、同市で女性として初、黒人としては2人目の第43代目市長となった。カマラ・ハリス副大統領が就任宣誓式を執り行った。

 バス市長は就任のあいさつで、就任初日の12日にホームレス問題で非常事態宣言を発令すると宣言。就任一年目に1万7,000人以上のホームレスに住居を提供し、すべての地域にそれ用の住宅を建設する計画を約束した。

 また、犯罪防止にも力を入れ、複数の地域から届いている警察増員を求める声にも迅速に対応すると言及。その上で、「地域が求め必要とするものは、同市を反映して実に多様だ」と、立ちはばかる高い壁への覚悟を示し、「私たちが団結し、管轄区よりも解決策に焦点を当て、お互いが指をさしあうのではなく腕を組むことに集中すれば、市の命を救うことができる」と協力を呼び掛けた。

 就任式には、ギャビン・ニューサム加州知事をはじめ、著名な政治家が数十人出席。スティービー・ワンダーが「Living for the City」と「Keeping our Love Alive」を歌い、バス市長の就任を祝った。

 バス氏は、ソーシャルワーカーや地域活動家を経て、ロサンゼルス選出の州下院議員(民主党)を6年間務め、初のアフリカ系議長も務めた。2010年に、連邦下院議員に当選した。

 就任式は当初ロサンゼルス市庁舎前で開催される予定だったが、雨天の可能性があったためにマイクロソフト・シアターに変更された。

 

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