【ロサンゼルス25日】8日に実施されたロサンゼルス市長選挙で当選したカレン・バス下院議員が、同市市長選挙の歴史の中で最も多くの投票数を獲得したことが、アナリストや郡当局の最新の報告から判明した。
州による有権者登録規制の緩和や選挙カレンダーの変更、対抗馬の実業家リック・カルーソ候補との間で繰り広げられた挑発的な選挙合戦などが理由とみられる。
バス氏は結局カルーソ氏に10%近い差をつけて勝利し、市長選への投票者数は928,000人近くと過去最高に達した。前回最も投票者数が多かったロサンゼルス市長選は、人種間の対立が激しかった1969年に、現職の白人市長サム・ヨーティ氏が黒人市議の対抗馬トム・ブラッドレー氏を破った時で、856,000人が投票した。
1969年の選挙時、ロサンゼルスの人口は、現在の380万人を100万人下回り、登録有権者数も現在の220万人の半分しかいなかったが、市長選挙では76%という驚異的な投票率を記録した。このたびのバス対カルーソの市長選争いの投票率は約45%の見通し。
バス氏は、241年のロサンゼルス市の歴史の中で初の女性市長となり、歴史に名を刻んだ。今週の時点で、バス氏の得票数は508,860票で、市で過去最高に達し、現職のエリック・ガルセッティ氏が2013年に市長に就任した時の2倍以上になっている。
ロサンゼルスでは昔から奇数年に選挙が行われていたが、この40年間で投票率が急落し、通常40%を大きく下回っていた。そこで、投票率をあげるために2018年、選挙を偶数年に移行し、大統領や知事などの関心の高い役職や投票法案への投票が行われる年に合わせる条例が承認された。
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