接戦!LA市長選、カルーソとバスが僅差(11/9)

【ロサンゼルス9日】8日に行われた中間選挙の開票が続く中、ロサンゼルス市長選挙の2候補、カレン・バス下院議員と不動産開発業者のリック・カルーソ氏が大接戦を繰り広げている。

 AP通信によると、開票率43%の時点で得票率はカルーソ氏が51.3%、バス氏が48.8%と、僅差でカルーソ氏がリードしている。

 今回の選挙は、人種差別発言による市議会議長らの辞任や改善がみられないホームレス問題、真昼間から多発する高級品を狙った強盗犯罪など、ロサンゼルス市の問題が山積する中で実施され、次期市長にかかる期待は大きい。

 民主党支持者が大半を占める同市では、生涯民主党党員でバイデン大統領をはじめ民主党の有力者が支持を表明している、政治経験も豊富なバス氏が有力視されていた。バス陣営は特に女性、リベラル派の白人層、黒人の有権者からの強い支持に期待していた。

 一方カルーソ氏は、バス氏や他の政治家がロサンゼルス市を複数の危機に陥れた問題の一部であると主張。大半に私金を投じた選挙費用は1億ドルを超えており、積極的な政治広告の効果が出ているといえる。過去の共和党から現在は民主党に転じたカルーソ氏の支持基盤は無党派層、共和党員、ラテン系などで、中間選挙は、低所得者層の有権者や6月の予備選挙で投票しなかった有権者らを取り込もうと臨んだ。

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