【ロサンゼルス31日】ホリデーシーズンを目前に控え、今年は多くの消費者がギフト・ショッピングを早めにスタートさせているが、インフレの影響を受けて買うギフトの数や金額を減らすと予測されている。
「Deloitte」の「2022年ホリデー・リテール調査」によると、消費者は今年のホリデーシーズンに、昨年とほぼ同額の支出を見込んでいるものの、買うギフトの数は昨年の16個から今年は9個に減る見通し。ホリデー関連の装飾品など、ギフト以外の購入も減り、今年の一世帯あたりの平均支出額は、1,455ドルになる試算だという。
また、インフレ対策として年末年始の出費を分散させるため、ギフトカードを贈る人が増加の傾向にある。アナリストは、「必要な物を自分で選んで買えるギフトカードはインフレ時には好都合」と説明した。
コロナパンデミック時に定着した、店頭へ出向くよりもオンラインで行う買い物のパターンは今年も続行する。ただ、「Adobe」によると、今年のオンライン支出は2.5%と小幅な上昇にとどまり、2021年の8%の成長率を大きく下回る見通し。
「Adobe」によると、パンデミック時には品薄や在庫切れだった一部の製品の供給が現在は過剰な状態になっており、パソコンなどの個人向け電化製品が大幅に値引きされる可能性もある。また、オンラインではなく実店舗で衣料品を購入する人が増えており、衣料品のオンライン支出は7%近く減少すると予想される。
ホームへ戻る