ペロシ下院議長のSFの自宅に男が侵入、本人不在で夫が殴られる(10/28)

【サンフランシスコ28日】米民主党のナンシー・ペロシ下院議長(82)のサンフランシスコの自宅に28日午前2時過ぎ、窓を割って男が侵入し、ペロシ議長の夫のポール氏(82)がハンマーで殴られる事件が起きた。

 ペロシ議長の自宅に侵入したのは、バークレー在住のデービッド・デパペ容疑者(42)で、駆けつけた警察に逮捕された。容疑者は侵入後「ナンシーはどこだ」と叫び、ペロシ議長が不在と分かりポール氏を襲った。容疑者は、ポール氏を縛り上げ、ペロシ議長の帰宅を待つ計画だったもよう。ペロシ議長はワシントンDCにおり、不在だった。デパペ容疑者は、殺人未遂、凶器による攻撃、高齢者虐待、強盗など複数の重罪で起訴される見通し。犯行の動機などについては捜査中。

 ポール氏は、頭蓋骨骨折と右腕と両手に重傷を負い、病院で手術を受け、完全に回復する見込み。米国連邦議会警察が、FBIとサンフランシスコ警察の合同捜査に協力している。

 この事件を受け、米議会の警察は、議長らの家族への警備拡大を検討している。議会指導者は連邦議会警察の要人警護部門の複数の警官とともに移動するが、配偶者や子どもはその対象にならず、ペロシ宅に襲撃者が侵入した際にも警護がなかった。

 中間選挙が11日後に迫る中での事件発生に、過激派などによる暴力の可能性を想定した警備強化が求められそうだ。

ホームへ戻る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。