【ロサンゼルス14日】車のナンバープレートのデジタル化を合法とする「法案AB 984」が、今月初めにカリフォルニア州議会で承認された。
デジタル・ナンバープレートは、カリフォルニア州の企業「Reviver」が独占的に製造する。タブレット端末のような形状で、登録更新、車両位置情報サービス、盗難車通報などのセキュリティ機能を提供するアプリに接続する。形と大きさは従来の金属製ナンバープレートと同じで、ライトモードとダークモードを切り替えることで、プレートの背景色を変更することが可能。また、バナーメッセージを表示することもできる。
この法案の成立は、約1万人のカリフォルニア州のドライバーにこの新技術を体験してもらうパイロットプログラムが成功したことを受けたもの。プライバシーや安全性への懸念がまだ残るが、軍用や商用の車両など特定のケースを除いて、GPSの使用を禁止するなどのルールが設けられている。
Reviver社によると、デジタル・ナンバープレートの利用価格は、月額19.95ドル、4年間で約960ドル。設置費用は99ドル。デジタル・ナンバープレートは、ミシガン州とアリゾナ州ですでに合法で、その他複数の州でも承認へ向けたプロセスが進んでいる。