人種差別発言のマルチネス氏が市議辞職 その他2市議へも辞職要求 (10/13)

【ロサンゼルス12日】昨年10月の会議で人種差別発言をした録音テープが流出し、10日に議長を辞任したロサンゼルス市議会のヌーリー・マルチネス氏が12日、市議会議員も辞職した。

 録音テープでマルチネス氏は、白人で同性愛者のマイク・ボニン市議のアフリカ系の養子息子を差別的に「子猿」と呼び、一般的に黒人を卑下するスペイン語を用いるなどした。この会議には、ギル・セディーヨ、ケビン・デ・レオン両市議、LA郡労働組合連合会のロン・ヘレラ会長らが同席しており、ヘレラ会長はすでに辞職。セディーヨ、レオン両市議にも辞職を求める声が、ロサンゼルス市長やバイデン大統領をはじめ相次ぎ上がっている。

 マルチネス氏の辞職を受けてガルセッティ市長は声明を出し、「辞職は正しい決断で、本人は反省して償うべき」と言明。「人種差別や憎悪の言葉は、たとえ自分自身のコミュニティー内であっても見過ごすことはできない。他の市議2人も早く辞職するべきで、市民にはこれらの課題に正面から取り組む市議会がふさわしい」と述べた。また、カリフォルニア州のニューサム知事もマルチネス氏の辞職を支持する声明を出した。

 マルチネス氏の辞職に伴い、ミッチ・オファレル市議が臨時議長に就任。オファレル市議は13日、セディーヨ、レオン両市議にも辞職を求め、2人が辞職するまでは会議を開かないと言明し、予定されていた14日の市議会会合の正式なキャンセルを発表した

 マルチネス氏の辞職で空席になった市議会第6区は、市の首席立法分析官(Chief Legislative Analyst =CLA) が臨時で引き継ぐことになる。

 

 

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