【ロサンゼルス20日】カリフォルニア州は、学校や医療施設で働くコロナワクチン未接種の職員に課していた毎週のコロナ検査義務を、17日付けで廃止した。州のコロナ対策の主要な柱が廃止され、パンデミックが新たな局面に入ったといえる。
コロナ検査義務の廃止は、ワクチン接種が比較的広く普及し、小さな子供も接種対象になったことなどが理由。カリフォルニア州公衆衛生局のトーマス・アラゴン医師は、「ワクチン未接種者がコロナ感染で深刻な被害を受けるリスクは依然残るが、感染力の強いオミクロン変異株の出現で、ワクチン未接種者に対する毎週のコロナ検査がパンデミック初期のように感染拡大を遅らせる役目を果たせなくなっている」と説明した。
同局はまた、毎週のコロナ検査義務は廃止されるが、すべてのコミュニティでコロナの蔓延を遅らせるために、今後も学校の教職員と生徒らへコロナ検査の機会を提供し続けるよう雇用側に勧めた。