【ロサンゼルス25日】アメリカ最大のコンテナ港であるロサンゼルス港では、7月も輸入の勢いが衰えることはなかった。
しかし、ロサンゼルス港のジーン・セローカ事務局長によれば、8月はついに輸入量が減少に転じる可能性があるという。
セローカ事務局長は、「輸入は多少緩和され始めるだろう。中国の工場受注は減速しており、一部の小売業者では在庫が高止まりしている。特に、家電製品、什器、家具、スポーツ用品など、毎年繰り返し購入するわけではない商品の輸入が先細りになっていくだろう。しかし、この先、数ヶ月、数週間のうちにやってくる貨物は、季節商品や年末商戦向け商品となることから、今年の後半は好調に推移すると見ている。」としている。
また、コンテナターミナルでは、トラックを待つコンテナの数は、昨年10月の32,000台から現在は2,000台に減っており、トラック輸送コンテナの滞留日数は4日となって、過去最高だった11日から大幅に減少しているとしている。
しかし、現在、鉄道で運ばれる予定の33,700以上の貨物コンテナがロサンゼルス港のドックを占拠している。平時であればその数は約9,000程度だが、33,000以上のボックスのうち20,000個以上は9日以上動いていない。
一方、沖合で待機しているコンテナ船の数は減少している。南カリフォルニアのマリン・エクスチェンジによると、8/17(水)の時点でロサンゼルス/ロングビーチで待機しているコンテナ船は15隻で、1月の109隻から減少している。8/10には最低の9隻になった。ロサンゼルス/ロングビーチのピークシーズンの混雑を懸念し、また西海岸の港湾労働契約が7月1日に失効した後の作業減速を懸念して、第2四半期から貨物量は東海岸や湾岸に迂回したのがその理由となるかもしれない。
MarineTrafficの船舶位置データでは、西海岸よりも東海岸とメキシコ湾岸で待ち行列が多くなっている。