「コスト意識も強く」 5月の米国オンライン食料品売上高が再び減少傾向に(6/15)

【ロサンゼルス14日】5月のオンライン食料品売上高は前月比で再び減少し、4月の減少幅のほぼ2倍となったことが、戦略アドバイザリー会社ブリック・ミーツ・クリックの報告で明らかになった。

6/13(月)に発表された最新の Brick Meets Click/Mercatus Grocery Shopping Survey によると、5 月の米国のオンライン食料品市場は合計 71 億ドルで、前月比 6.9%減となった 4 月の81 億ドルから 12.3%減となったとしている。

前年同月比では、5月のオンライン食料品売上高は1.7%増と小幅な伸びにとどまった。

5月のeグロサリー市場は、ピックアップとデリバリーの売上が伸びた。
この調査は、Brick Meets Click が 5 月 28 日と 29 日に実施し、過去 30 日間に食料品のオンライン購入を行った米国の成人 1,802 名を対象に行われた。配送には小売業者と第三者サービス(例:インスタカート、シプト)が含まれ、受け取りには店舗内、カーブサイド、ロッカー、ドライブアップサービスが含まれる。自宅配送は、フェデラルエクスプレス、UPS、米国郵政公社などの宅配便で配送されたオンライン食料品購入品を対象としている。

イリノイ州バーリントンを拠点とするアドバイザリー会社は、「物価上昇で購買力が低下しているため、食料品購入者はオンラインショッピングで必要以上の支払いをしない方法を探している」と説明している。

注目すべきは、ブリック・ミーツ・クリックによると、この期間中、コストを最重要事項として挙げた量販店の顧客の割合は比較的変化がなかったのに対し、コストを最重要事項として挙げた食料品店の顧客の割合は10ポイント以上跳ね上がったことである。

また、量販店からオンラインで食料品を購入する顧客は、5月に前年比で平均2%近く注文を増やしたが、食料品店では注文頻度が5%減少するなど、食料品店は量販店に顧客を奪われる危険性があることが、今回の食料品オンラインショッピング調査で明らかになった。

トロントに本社を置く Mercatus 社の社長兼 CEO、Sylvain Perrier 氏は、「顧客はオンライン注文の利便性を高く評価しているが、同時にコスト意識も強くなっている」と述べている。

 

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