フレーバータバコの販売禁止、LA市長が署名し来年1月1日から施行(6/13)

【ロサンゼルス13日】ロサンゼルスのエリック・ガルセッティ市長は13日、メンソールを含むフレーバータバコの市内での販売を禁じる条例に署名した。2023年1月1日から施行される。

 この条例は、ロサンゼルス市議会が6月1日に全会一致で承認した。ただ、条例では、21歳未満の入店を禁じている、合法的なタバコ小売店許可証のあるフーカー(水タバコ)・ラウンジは対象外とされた。

 米国肺協会のハロルド・ウィマー会長兼CEOは、「公衆衛生におけるこの大きな第一歩は多くの命を救う。タバコ販売の利益よりも健康を優先させた都市の見本となるだろう」とたたえた。

 ロサンゼルス市議会は一時、メンソール・タバコをこの条例から除外する案を承認しかけたが、当時の黒人議員3人が、メンソール・タバコを吸う黒人の割合が多いことを理由に、条例対象に含むよう求め、修正された。

 米疾病対策センター(CDC)によると、タバコ産業は「特に都市部の若者とアフリカ系に対し、積極的にメンソール製品を売り出してきた」。米食品医薬品局(FDA)は4月、タバコとシガーにメンソールやその他のフレーバーをつけることを禁じるよう、新ルールを提案していた。

 未成年の喫煙の多くは、フルーツやミントなどのフレーバー付きタバコがきっかけで、健康被害や依存症を引き起こしている。カリフォルニア州司法当局によると、州内高校生の36.5%がタバコを吸い、そのうちの86.4%がフレーバータバコの常習者で、青少年を対象にしたタバコ会社のマーケティングが問題視されている。

 ロサンゼルス郡参事会は2019年10月、フレーバータバコ製品の禁止条例を全会一致で採択した。国内データによると、タバコは、米国で予防可能な死亡原因の第一位で、アルコール、エイズ、交通事故、違法薬物、殺人、自殺を合わせた死者数よりも多くの死者を出している。

 

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