【続報】LA郡で初、サル痘と推定の1人を確認 「一般への感染リスクは低い」とCDC(6/2)

【ロサンゼルス2日】ロサンゼルス郡公衆衛生局は2日朝、郡内で初めて、サル痘に感染したと推定される症例1件が確認されたと発表した。同局は、米疾病対策センター(CDC)の確認を待ちつつ調査を開始し、この人物の濃厚接触者の特定などを行っている。

 サル痘に感染したと推定されるのは成人で、最近旅行をし、別のサル痘感染者と濃厚接触したことがわかっている。これまでのところ、感染の症状が出ているが、入院の必要はなく、他の人とは隔離されているという。

 カリフォルニア州ではこれまでに、北カリフォルニア・サクラメント郡で3例のサル痘感染が報告されており、全米では現在までに、20例近くの感染が確認されている。

 CDCは、サル痘は感染力が弱いため、一般の人がかかるリスクは依然として低いと主張している。Cedars-Sinai病院のジョナサン・グレイン医師は、「濃厚接触や旅行により、今後感染が増加する可能性はある」と予測しつつ、「新型コロナとは非常に異なる病気で、コロナのように広がることはないだろう」と話した。

 サル痘で良くみられる症状は、筋肉の痛みや発熱、頭痛、リンパの腫れ、体全体に広がる発疹など。長時間の濃厚接触により感染し、感染してから症状が出るまでは、5日~21日かかることもある。症状は通常、2~4週間続く。

 感染対策として医師らは、コロナ流行時と同様に、病人から離れ、手洗いとマスク着用を勧めている。サル痘の治療法は確立されていないが、症状を改善する治療法が複数ある。

 

 

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