LA郡でロードレイジ事件が41%増加、銃使用も増える  2022年1月~4月(5/27)

【ロサンゼルス27日】ロサンゼルス郡で2022年1月~4月、あおり運転に代表されるロードレイジ事件の報告が41%増加したことが分かった。

 ロサンゼルス市警のデータによると、1月1日から4月30日までに報告されたロードレイジ件数は280件にのぼった。2021年の同時期では198件、パンデミック前の2019年には213件だった。

 この280件のうち、3月だけで79件が報告され、2021年5月の80件に次いで過去2番目に多い月となった。

 ロサンゼルス市警の定義によると、ロードレイジ事件とは、単なるドライバー同士のけんかではなく、運転中の出来事が原因で、相手のドライバーか車の安全を故意に無視して暴力的になること。南カリフォルニア大学交通工学科のジェームス・ムーア教授は、ロードレイジ事件の増加はコロナパンデミックがもたらした経済問題などに起因し、ドライバーのストレスが高まった証拠、と分析する。

 ロードレイジ事件の増加で問題視されるのが、銃器の使用。市警報告によると、2021年以降、ロードレイジの約200件で銃が使われており、この時期では武力行使に次いで2番目に多い違法行為。また、車両が武器として使われたケースは88件にのぼった。

 2021年、ロードレイジ事件が最も多発した場所はロサンゼルス・ダウンタウンで72件、次いでベニスの36件、コリアタウンの32件と続いた。また、 ロードレイジ事件の多くが男性によるもので、報告書では男性が関与したケース197件に対して女性は77件だった。 

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