粉ミルク不足悪用したネット詐欺に注意、FTCが警告(5/18)

【ロサンゼルス18日】米連邦取引委員会(FTC)は18日、国内で深刻化している粉ミルク不足を悪用し、オンラインで購入後に商品を届けない詐欺が報告されているとして、消費者に注意を呼び掛けた。

 FTCによると、詐欺は、偽のウェブサイトやソーシャルメディアのプロフィールを作成し、有名ブランドの粉ミルクのロゴや商品写真を載せて顧客を誘い込むなどの手口。商品は届かず、支払い時に打ち込んだ個人情報が悪用されるケースがある。

 また、eBayなどのeコマース・プラットフォームで、通常なら20ドル以下の粉ミルクを数百ドルで販売している「価格つり上げ(price gouging)」のケースも報告されている。市場価格を大幅に上回る価格で商品を売る「価格つり上げ」は、eBayのポリシーに違反しており、同サイトでは現在、粉ミルク出品者の審査を強化しているという。

 FTCは消費者に対し、商品購入のクリックを押す前に、売り手を調査するよう促している。売り手の社名や、「レビュー」「苦情」「詐欺」などの言葉でネット検索をし、過去に悪い報告がされていないかなどを確認するようアドバイスしている。

 また、支払い方法については、クレジットカード会社は詐欺から顧客を保護するサービスがあるところが多く、購入商品が届かなかった場合、代金の払い戻しが可能。FTCは、ギフトカード、送金、暗号通貨での支払いを要求するサイトは詐欺の可能性が高いと警告している。

 粉ミルク不足への対応策としてFTCは、地元の小児科医に在庫があるか相談したり、余分に提供された特定ブランドの粉ミルクを交換するマッチング制度に申し込む方法などをアドバイスしている。

 

 

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