LA市内177マイル超の道路で制限速度5mph引き下げへ、交通事故の被害軽減目指す(2/24)

【ロサンゼルス24日】ロサンゼルス市議会はこのほど、距離にして177マイル以上の市内の道路で、制限速度の5mph引き下げを求めたロサンゼルス運輸局の提案を承認した。今後エリック・ガルセッティ市長が署名して成立する見通し。市長は、この提案に支持を示している。

道路の制限速度については、これまでよりも各市に管理の権限を与える「議会法案43」が今年に入りカリフォルニア州で施行された。グレンデール市選出のローラ・フリードマン下院議員(民主)が起草したこの法案を布石に、ロサンゼルス市議会への制限速度引き下げ条例提出が可能になった。「議会法案43」の施行前、ロサンゼルス運輸局は、市内200マイルにわたり道路の制限速度を引き上げるよう求められていた。

ロサンゼルス運輸局によると、時速20マイルで走る車との事故に巻き込まれた歩行者の生存率は90%である一方、車の時速が40マイルだと生存率が10%に下がるという。制限速度の引き下げが、交通事故時の被害を軽減し、事故発生時、ドライバーに反応する時間的余裕を与えるとみている。

ロサンゼルス運輸局によると、大半の道路では、制限速度が40mph以下に引き下げられる。交通事故死と重傷事故件数が多い市内道路の28カ所が対象になっている。これに伴う速度標識の交換費用は、5万2,282ドルと見積もられている。

 

 

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