【ロサンゼルス9日】多くのアジア諸国では、旧正月の連休明けからコロナウイルス感染者が急増し、今後数週間はさらに増加することが予想される。
中国では最大の祝日である旧正月は、多くの国でパンデミック規制が行われ、人出や家族の外出が最小限に抑えられたにもかかわらず、アジア全域で祝われた。
香港当局は、月曜には、香港での感染者数が過去最高の614人に達したと報告された。香港では現在、すべての患者が入院しなければならない。
感染者の濃厚接触者は火曜日から自宅で隔離することが認められる、と月曜日当局は発表した。在宅隔離中に陽性と判定された患者は、病院に搬送される。
中国のゼロ・トレランス政策は、他の多くの国々がコロナウイルスとの共存に乗り出している中で、中国国内からコロナウイルスを完全に一掃することを目的としている。日本では日曜日、東京の17,526人を含む全国で約90,000人の新規感染者が報告され、オミクロンの感染力は衰える気配を見せていない。
COVID-19ワクチンの3回目の接種を受けたのは、日本の人口の5%未満となっている。タイでは、月曜日に当局が3日連続で1万人を超える感染者を報告したが、疾病管理局によると、重症患者の数は減少しており、死亡率も安定しているという。
マレーシアの新規感染者は増加傾向にあり、保健省は月曜日に11,034人と報告した。この増加は、多くのマレーシア人が旅行する旧正月後に起こったものだが、保健当局によれば、ほとんどの患者が無症状か軽い症状であったとのことである。
韓国では、健康専門家が、2月下旬までに1日の患者数が17万人に達する可能性があると警告している。韓国では、コロナウイルスの新規感染者が38,691人となり、オミクロンが優勢となった1月中旬の水準から9倍に増加している。
ベトナムでは先月、オミクロンの変異株が192件報告されたが、入院率や死亡率が低いことから、ベトナムはこれまで、ほとんどの社会活動を再開する方向で動いていた。しかし、休暇後に感染者が増加する可能性があると当局が警告している。
フィリピンは、コロナウイルスの感染者数が1月中旬のピーク時の39,000人から日曜日に約8,300人に減少したため、コロナウイルス規制を緩和し、観光客に門戸を開放する方向で動いている。しかし、5月9日に行われる大統領選挙と総選挙を前に、感染拡大の懸念があるため規制が継続されている。