【ロサンゼルス5日】新型コロナウイルスとインフルエンザに二重感染する「フルロナ(flurona)」の事例がこのほど、ゲッティーセンター近くの検査場で、ロサンゼルスでは初めて報告された。
感染したのは十代の少年で、症状はマイルドだという。家族旅行でカボサンルーカスから帰国したばかりで、症状が出ているのは家族の中でこの少年のみ。両親の一人がコロナ陽性で、フルロナは少年のみ。
フルロナが報告された検査場を運営する「911 COVID Testing」によると、コロナで陰性だったが、症状があるために再び検査に訪れる人を対象に、インフルエンザも検出できる二重検査を実施し始めた。UCLAの医者によると、来院する患者の中で最近、コロナとインフルの両方に感染しているケースが出てきているという。パニックになる必要はないが、マスク着用や手洗い、体調が悪い時には自宅で療養するなどの基本的な対策を続けるよう求めた。
「フルロナ(flurona)」は、「インフルエンザ(influenza)」と「コロナ(corona)」の合成語で、主要外信などが命名した。
イスラエル国内で先月30日に、妊婦のフルロナが報告されており、イスラエル国内で最初の事例とされ、世界的にも珍しいとされた。この妊婦はワクチン未接種だった。イスラエル当局は、フルロナによる症状の深刻度などについての研究を進めている。
その他アメリカ国内では、フロリダとテキサスでフルロナが報告されており、いずれも感染者は子供とティーンエイジャーだった。