【ニューヨーク8日】フェデックス ロジスティクスのCEOであるウド・ランゲ氏は、インタビューの中で、フェデックスが中国から輸入する53フィートの空コンテナの容量販売を、荷主の混雑回避を支援する定期的なサービスの一環として開始する予定であると述べた。このサービスは1月に開始される予定となっている。
コンテナは、中国南部の深圳郊外の港からロサンゼルスとロングビーチの北に位置する西海岸の港に向けて出荷される。このサービスを利用すると、サンペドロ湾の港でのボトルネックを回避できるため、荷主は港間の輸送時間を20日分短縮できるとランゲ氏は述べている。
サンペドロ湾の港では、空のコンテナが大量に発生しており、本来であれば積み込みが可能な埠頭のスペースを占領していることが問題となっている。ランゲ氏は、空コンテナを回収するためのスイーパー船の配備を外航船社に提案し、それが採用されたという。
ロサンゼルス港では、これまでに11隻のスイーパー船が約3万個の貨物を回収しており、今週はさらに2隻の船が入港する予定であるとしている。また、ロングビーチ港では、年内に7隻のスイーパー船が到着する予定だとしている。
ランゲ氏によると、港に到着した新しいコンテナに対するフェデックスの滞留時間は「大幅に改善された」とし、トラックで輸送されるコンテナの滞留時間は8日を下回り、鉄道輸送が予定されているコンテナのほとんどは3日以内に移動しているとしている。