【ロサンゼルス20日】メキシコのチワワ市で収穫された玉ねぎのサルモネラ菌が原因で、カリフォルニア州の9人を含む全米37州の652人が食中毒になっており、米疾病対策センター(CDC)が注意を呼び掛けている。
CDCが特定したのは、卸売業者「ProSourse Inc」によって米国内で流通した赤・白・黄玉ねぎで、レストランなどで食事をした際に感染したケースが多く報告されている。これまでの感染で死者は出ていないが、129人が入院した。
CDCによると、食中毒になった人のうち、75%は生の玉ねぎを食べたか、玉ねぎのサルモネラ菌が付着した皿を使ったことが原因。その他の産地の玉ねぎのサルモネラ菌汚染についても調査している。
「ProSourse Inc」が卸したサルモネラ菌に汚染された玉ねぎが、最後に米国内に輸入されたのは8月27日だが、流通前に3カ月間保管されている場合があり、消費者に確認を求めている。