【サンディエゴ8日】カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究者らは、ファイザーまたはモデルナのCOVID-19ワクチンのいずれかを接種した授乳中の母親と乳児に重篤な副作用は見られなかったことを発表した。
Breastfeeding Medicine誌のオンライン版に掲載された本研究では、mRNA COVID-19ワクチンの投与を受けた授乳中の女性180名のうち85%以上が、2回目の投与後に、注射部位の痛み、発赤、腫れ、かゆみなどの一時的な局所症状と、悪寒、筋肉・体の痛み、発熱、嘔吐などの副作用はあったが、どちらのワクチンも1回目の接種後、母乳供給量の減少を報告した女性の割合は少なかった。
しかしモデルナの2回目の接種後に母乳供給量の減少を報告した女性は多くみられた。ただし、この供給量の減少がワクチンの副作用や他の未知の要因によるものであるとは断言できないとしており、ワクチン接種後72時間以内には完全に戻ったとしている。