【サンフランシスコ3日】日系企業が多く進出するサンフランシスコ・ベイエリアの各郡で、新型コロナウイルスのワクチン接種率が高まっている。
サンタクララ(日系企業数:約460社)、サンフランシスコ(約200社)、サンマテオ(約180社)各郡・市の公衆衛生局の最近のデータによると、12歳以上の住民に占める接種完了者の割合は、いずれの郡・市でも8割を超えた。米国疾病予防管理センターによると、12歳以上の接種完了率は、カリフォルニア州全体では65.7%、全米では61.7%となっている(9月2日時点)。
サンフランシスコ市では8月20日、レストランやバー、ジム、映画館などの屋内施設利用者や従業員に対して、ワクチン接種完了証明の提示を求める命令が有効となった。同日以降、対象施設では、利用者に接種完了証明を求める光景が見られている。
また、同市は原則、医療施設など感染リスクの高い場所で日常的に働く市職員には9月15日まで、それら場所で不定期にまたは短期間働く職員には10月13日までの接種完了を求めている。さらに、その他の職員にも原則、米国食品医薬品局(FDA)が少なくとも1社のワクチンを正式承認後、10週間以内に接種を完了することを求めている。
サンタクララ郡サンノゼ市議会は8月24日、市所有施設で開催され、50人以上が参加するイベントの参加者・スタッフに対し、ワクチン接種を求めることを全会一致で承認した。対象施設の1つであるサップセンター(プロアイスホッケーチーム「サンノゼ・シャークス」の本拠地)の施設運営会社は26日、9月20日から、12歳以上の全ての利用者に、入場の際にワクチン接種証明の提示を求めると発表した。