コロナに関する被害
報告の多い『詐欺』まとめました
14000ドル詐欺/赤十字の検査詐欺/固定資産税詐欺
新型コロナウイルスワクチン接種者が増えている中、コロナに関連した詐欺が発生しています。報告の多い詐欺の例を取材しました。
14000ドル詐欺
詐欺師達は電話であなたが政府から救援金(1000ドルから最大14000ドル)を受ける資格があると持ちかけますが、政府が電話で救援金のお知らせをすることはありません。
赤十字の検査詐欺
赤十字は自宅でコロナウイルス検査を受けるサービスを提供していません。こうした検査を提供する、あるいは赤十字に代わって寄付を募る人物は、正規の赤十字とは関係ないため、詐欺の可能性が高いです。
WHO Eメール詐欺
犯罪者が世界保健機関(WHO)あるいは他の人物/組織を装って、Eメール、ウェブサイト、電話、テキストメッセージ、FAXなどを使って、お金や個人情報を要求する可能性があります。
荷物配達詐欺
オンラインで買い物をする人が増えたこともあり、荷物配達に関連した詐欺が増えています。詐欺師は荷物配達の追跡番号をテキストメッセージでリンクとして送ることがあります。リンクは安易にクリックせず、注文したサイトからそのようなテキストが届くべきなのかを確認することが大切です。
お手伝い詐欺
デリバリーサービスを利用する機会の多い現在、買い出しのお手伝いをするといい、代金だけだまし取って買い出しを終えず連絡がつかなくなる、という詐欺もあります。
コンタクト・トレーシング詐欺
『コンタクト・トレーシング』として、ソーシャルセキュリティ番号、銀行口座情報、あるいは現金を要求する人・団体・政府機関は存在しません 。
固定資産税詐欺
ロサンゼルス郡では、固定資産税に関連した詐欺が複数報告されています。コロナウイルスを理由に郡の事務所がしまっているため、家に訪問している、と自宅に押しかけます。基本、ロサンゼルスカウンティの収税及び会計局(County of Los Angeles Treasurer and Tax Collector)では直接対面での訪問は実施していません。
投資詐欺
投資話には注意が必要です。詐欺師は、大手製薬会社などがコロナウイルスの治療方法の開発に取り組んでいるため、株の値段が上がると主張し、投資をもちかけます。
ギフトカード詐欺
家族が新型コロナウイルス感染して困っているからお金が欲しいと要求したり、ギフトカードの購入とコードを教えてほしい等のお願い事や助けを求めたりする詐欺師も多く報告されています。
チャリティ詐欺
人々を助ける特定の慈善団体へ寄付するよう呼びかける、不正なEメールや電話の報告例があります。カリフォルニア州の全ての慈善団体は 慈善団体を規制する州司法長官、チャリタブル・トラスト・セクションに登録する必要があります。ギフトカードや送金による寄付をする場合は、寄付先が公的な登録をしているか確認しましょう。
記事協力:Keiro www.keiro.org
参考:
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https://www.forbes.com/sites/thomasbrewster/2020/03/12/coronavirus-scam-alert-watch-out-for-these-risky-covid-19-websites-and-emails/#192263801099
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Skiba, K. (2021). 10 Red-Hot COVID Scams Vexing Older Americans. Retrieved from https://www.aarp.org/money/scams-fraud/info-2021/covid-19-scams-vexing-older-americans.html
今年の4月に大学に在学中の娘がユニセフを装う “UNICEF INTERNSHIP PROGRAM” 詐欺に遭いました。大学に来たメールだったしユニセフという団体という信頼性、安心感もあって応募しました。2,3日後にメールがあり、$3,350の小切手がEメールで送られてきました。$350は娘が受け取る報酬で$3,000は(彼が)慈善団体に寄付するということでした。犯人はテキストを送ってきて、娘が小切手を受け取ったことを確認したうえで、その小切手をプリントし、小切手の裏面にサインし、彼女の銀行口座に入金し、スクリーンショットを彼に送るように指示しました。娘は指示通りにしました。スクリーンショットを犯人に送った直後、娘は我に返り(指示通りに動いているあいだは、まるで催眠術に掛かったみたいだった、と言います)もしかして騙されているのではないかという気がして、詐欺に関する色々なサイトを検索してみました。その結果、大学の彼方此方でユニセフインターンシップの詐欺に関する情報や注意呼びかけを見ました。ユニセフのサイトでさえも注意呼びかけをしていました。娘は、翌日、銀行に行って事情を説明しました。銀行では彼女の口座をクローズしました。犯人は娘の運転免許証の裏表スクリーンショットを入手していたので、娘はDMVに出向いて報告しました。地元警察にも報告書を提出してきました。犯人には銀行の暗証番号は教えていないものの、名前、住所、電話番号、メールアドレス、免許証の写しなどの情報でも、悪用されることはあるかもしれないと心配しています。幸い、犯人から指示のあった$3,000は犯人に送金しなかったので金銭的被害はありませんでした。