エンデバー号の吊り上げ作業成功、世界初「打ち上げ態勢」で展示へ(1/30)

【ロサンゼルス30日】エクスポジション・パークの「Samuel Oschin Air and Space Center」で29日夜、スペースシャトル・エンデバー号を巨大燃料タンクと2基のロケットブースターに取り付ける作業が行われ、世界で唯一の「打ち上げ態勢」での展示へ向けて、エンデバー号がついに垂直に吊り上げられた。

 29日夜遅くに、高さ450フィートのクレーンを用いた吊り上げ作業が行われた。この瞬間を34年間待ち望んでいたという「California Science Center」の航空宇宙科学学芸員のケネス・フィリップスさんは、「非現実的な気分」と興奮気味に語った。

 エンデバー号は1992年に初めて軌道に打ち上げられ、合計25回のミッションをこなし、人工衛星の修理や国際宇宙ステーション(ISS)の建設に携わった。日本人宇宙飛行士との縁も深く、日本人で初めてNASAの宇宙飛行士になった毛利衛さんや、若田光一さん、土井隆雄さんの3人の日本人がエンデバーに乗り込んだ。

 エンデバー号は、2012年にボーイング747の後部座席に載せられてロサンゼルスに運ばれ、同センターで、打ち上げ態勢ではなく横向きに設置され展示されていた。「Samuel Oschin Air and Space Center」は2025年までに完成する予定。

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