【ロサンゼルス1日】ロサンゼルス郡内の法人化されていない地域にあるレストランや食品施設は1日から、廃棄物や化石燃料の削減を目的とした新しい条例に基づき、容器、カップ、食器、カトラリーなど、リサイクル可能またはコンポスト可能な食器のみを提供することが義務付けられる。
法人化されていない地域とは、市町村などの行政区分に属さない地域のこと。
また、この条例の下、フルサービスのレストランでは、食事をする客に対して再利用可能なフードサービスウェアの使用が義務付けられ、保冷機能がある使い捨ての箱や袋類、包装、商品の破損などを防ぐ梱包用プラスチックピーナッツ、プール用おもちゃなどの販売やレンタルが禁止される。
フードトラックに関しては、今後6ヶ月の猶予が与えられる。極端な財政難や、代替包装で安全に食品を提供できないことが証明できる事業者は、免除を申請することができる。
ロサンゼルス参事会は、プラスチックの荒廃を減らし、埋立地の負担を軽減し、有害な化石燃料への依存を減らすことを目的に、この条例を2022年4月に承認した。郡当局は、この条例の施行に向け、地域へのアウトリーチと教育に着手し、持続可能なテイクアウト用フードウェアへの移行を事業者とともに進めていくと発表している。
同条例が施行されて初年度が終了した後、廃棄物削減に向けて企業を支援するための追加措置が必要かどうか、郡当局が評価することになるという。将来的には、違反者には1日100ドル、最大で年間1,000ドルの罰金が科される可能性がある。
人権と自然保護活動の推進を目的とした団体「Overbrook Foundation」の調査によると、全米では毎年1億個近くのプラスチック製食器が廃棄されているが、そのうちリサイクルされるのはカリフォルニア州内では使い捨てプラスチック製品の約15%のみとの報告がある。
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