【ロサンゼルス1日】カリフォルニア州のニューサム知事は1日、先週同州を襲った激しい嵐で被害を受けたサンバナーディーノやロサンゼルスを含む13郡を支援するため、緊急事態宣言を発令した。
緊急事態宣言により、州はカルフォルニア州交通局および郡と協力し、除雪車、道路作業員、カリフォルニア州森林火災予防局の人員を追加投入し、回復への作業を迅速化させる。また、カリフォルニア州兵を動員するとともに、民間企業と契約を結び除雪と道路の整備を効率化する。
州の緊急サービス局(Cal OES)の職員は、投資家所有の電力会社に協力を呼びかけて早期の電力復旧に取り組んでいる。この緊急サービス局はまた、嵐の深刻な被害を受けたサンバナディーノ郡の当局と協力し、住民のための避難所2カ所を開設。電力会社との連携強化や、弱者を対象とした食料・水の配達などにも力を入れている。
サンバナディーノ山脈に先週から降った雪は歴史的降雪量の7フィートを記録し、複数のメジャーなハイウェイが通行止めになった。KCALニュースの気象予報士によると、28日の嵐で、この地域に31インチ(2フィート以上)の雪が積もった。道路状態の悪化と清掃作業のため、当局はクレストライン、レイク・アローヘッド、ビッグ・ベアに通じる高速道路(ハイウェイ18、330、38)をすべて閉鎖した。
サンバナディーノ郡では、嵐が来てらからの数日間はカリフォルニア・ハイウェイ・パトロール局の車両が住民を山道まで送り届けるなどしていた。しかし、霧と雪で道路が危険な状態になったため、1日にはこのサービスを停止し、道路の安全が確認でき次第、エスコートを再開すると発表した。
サンバナディーノ郡は、道路の閉鎖などで隔離されたエリアに住む住民へのホットライン(電話909-387-3911)を開設し、必要物資の配達などを行っている。
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